認定審査会に伝わる特記を書く|特記記載に関する新コーナーのご紹介。

“審査会に伝わる特記を書く”コーナーを開始します。

タイトルの通り、認定審査会委員及び審査会事務局の方に、認定調査結果を分かりやすくかつ出来るだけ正確に伝えるための記載のポイント「特記事項をどう書くと読み手に伝わるか」というコーナーです。

こんな経験はありませんか?

認定調査員経験者なら誰しも、提出した調査表について認定審査会事務局から照会の電話やFAXをもらったことがあると思います。

選択理由を特記に書いたにも拘らず、状況が伝わらず「選択肢を間違っているのでは」などと質問される時もあります。

例えば、「1-7歩行」が掴まらずにできる方が、転倒の不安から日頃は1本杖を使っているとします。
1-7歩行
選択肢:つかまらずにできる
特記事項:つかまらずに歩けるが、転倒が心配で日頃は1本杖を使っている

このように選択・記載した調査表と特記事項票を提出した場合、審査会事務局では「調査の際の確認動作では掴まらずに歩けたが、日頃は1本杖を使わないと歩けない方」と解釈して、調査員に対し「選択肢は『何かにつかまればできる』の間違いではないか」と問い合わせが来る場合があります。

このように、実際に対象者に会って選択する調査員と、対象者に会うことなく特記事項の情報だけで判断する審査会の間では、特記事項の記載によって解釈に違いが出てきます。

上記のケースでは、特記事項記載を「日頃から掴まらずに歩けるが、転倒が心配で1本杖を使っている」と表現を変えると相手に伝わります。

「審査会に伝わる特記を書く」を連載します。

このコーナーでは、相手に伝わりにくい表現や審査会から照会が来るケースなどについて例を挙げて解説していきたいと思います。