認定調査項目を読み解く|薬の内服

5-1 薬の内服

 

1.項目の定義

「薬の内服」の介助が行われているかどうかを評価する項目です。
ここでいう「薬の内服」とは、薬や水を手元に用意する、薬を口に入れる、飲み込む(水を飲む)という一連の行為のことです。

 

2.選択肢の選択基準

認定調査員テキスト参照

 

3.選択の際の留意点

内服以外の注射、塗り薬、湿布等は含みません。
● 内服薬の処方がない場合は、薬が処方された場合を想定して選択します。
● 経管栄養等のチューブから内服薬を注入する場合も含みます。
● 薬を管理する能力ではなく、薬の内服行為に介助が行われているかで評価します。
•薬の内服が適切に出来ないために飲む量の指示などが行われている場合は「一部介助」を選択します。
● 見守りは、薬を飲む際に常時の付き添いがあり、指示、声かけ、確認がされている場合が該当します。
● 時間帯や体調等によって介助の方法が異なる場合は、一定期間(調査日より概ね過去1週間)の状況において、より頻回に見られる状況で選択します。
● 介助されていない状況や、実際に行われている介助の方法が不適切と判断した場合は、適切な介助の方法を選択し、不適切とした理由と、選択根拠を特記事項に記載します。

 

4.ポイント

内服の一連の行為は①薬や水を手元に用意する②薬を口に入れる③飲み込む、と定義されていますが、この他に「薬を飲む時間や量を理解する」がないと①の行為に繋がりません。

前回の「認定調査員テキスト2006 版」の「薬の内服」の定義には、「薬を飲む時間や量を理解する」が含まれており、入院や施設入所者等施設管理の場合の選択基準になっていました。2009 年改訂版ではこの定義が変更され、能力勘案での選択基準はなくなりました。

しかし実際には「薬を飲む時間や量を理解する」ことは薬の内服には欠かせない条件です。用量用法の間違えは生死に関わります。
そのため当サイトでは「薬を飲む時間や量を理解する」事も薬の内服には不可欠と考え、薬の内服の一連の行為に含めています。

なお、この解釈は調査員テキストに記載してある調査上の留意点[薬の内服が適切でないなどのために飲む量の指示などの介助が行われている場合は「一部介助」を選択する]と同意と考えます。

 

5.判断に迷うケースの選択肢と選択理由

ケース選択肢選択理由
飲み忘れがあるため、家族が毎回「薬を忘れないように」と声かけをしている。内服の確認はしていない介助されていない薬の内服に際し、常時の付き添いがなく、声かけのみ行われている場合は見守りに該当しない
薬と水は自分で準備して内服している。家族がその都度内服したか本人に聞いて確認している介助されていない常時の付き添いがなく、内服後に確認のみしている場合は見守りに該当しない
自分で内服薬を管理して飲んでいるが、歩行が困難なため家族に朝のみペットボトルに水を準備してもらっている。対象者はそれで1日3 回の内服や、喉が渇いた時に飲んだりしている介助されていない薬の内服目的に、その都度水を手元に準備する介助が行われている場合が一部介助に該当する
薬の量と飲む時間が理解できないため、家族が複数の薬を一回分ずつ薬ケースに入れ、そこから対象者が取り出して飲んでいる一部介助分包する介助が行われている
日中独居で、朝1 回の内服を適切にできないために家族が薬を管理し、一包化されたものを1 週間分薬カレンダーのポケットにセットしている。対象者が自分でそこから取り出して飲み、家族が帰宅後に内服の確認をしている一部介助薬カレンダーに薬をセットする行為が飲む量の指示の介助に該当する
独居で、循環器の薬が処方されている。薬の内服回数を自分の判断で勝手に1 日2回から1 日1回に減らしている。薬を取り出して飲む行為
はできる
一部介助介護者不在による不適切な状態と判断して、飲む量の指示が必要と考え、「一部介助」を選択する
現在寝たきりで、えん下ができず中心静脈栄養が行われており、内服薬の処方はない全介助内服薬が処方された場合を想定して選択する。えん下ができないことから、何らかのチューブからの注入が適当と考え、「全介助」を選択し状況を特記事項に記載する
施設入所中で、職員が薬を準備し、薬を食事の上に載せて口に運ぶ介助が毎回行われている全介助内服の一連の行為に介助が行われていると評価する
1 か月前から寝たきりとなり、受診しておらず現在薬は飲んでいない。以前は嫁がその都度手渡して自分で飲んでいた。現在は水を飲む際も家族が口までコップを持っていき、ストローを使って飲んでいる状態全介助薬が処方されたことを想定して選択する。身体状況から、内服の一連の行為に介助が必要と考えて選択する

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