認定審査会に伝わる特記を書く|買い物

ポイント

・買い物の対象は食材や日用品など、必需品や消耗品などの購入頻度が多いものです。

・一連の行為として①購入するものを決める②商品を選ぶ・棚から取り出す③支払いをする、が該当します。

・グループホームなどで買い出しに同行する行為は含まれません。

定義や選択基準はこちら

記載例

記載例選択肢ポイント
視力障害があり障害者手帳所持。自分で買い物に行き、一連の行為を一人で行っているが小銭の区別が付かないために毎回札で払っており、小銭ばかりたまっている状態。介助されていない「介助されていない」を選択した場合でも、介護の手間が発生している場合や状態像の理解に関わる情報は出来るだけ特記に記載しましょう。
夫との2人暮らし。認知症による理解力低下がある。買い物は、商品選択とカート入れは夫が行い、会計は夫が対象者に札を渡して声掛けして支払わせている。一部介助対象者が支払いをしていることから一部介助を選択したと思われますが、支払い自体も介助されていることから「全介助」が妥当です。
独居で毎日訪問介護を利用している。判断・記憶力低下があり、買い物をヘルパーに頼むがいつも同じものばかり頼むためへルパーが見繕って対象者の好みそうなものを買い揃えている。一部介助「いつも同じ物ばかり頼む」行為が対象者の嗜好によるものか不要なものを頼んでいるのかが判らないため適切な選択か判りません。一連の行為の何に介助が行われているか記載すべきと考えます。
介護付き老人ホーム入居中。買い物は近くのスーパーに施設職員と行っており、品物は自分で選び支払いは職員が見守る。一部介助食事は施設で提供しており、スーパーで購入するものが項目に該当するものかが判らないため適切な判断か判りません。入院や施設入所の場合は基本的に全介助になります。
ケアハウス入居中で、施設の週2回の買い物代行サービスを利用している。必要なものは自分で伝えることが出来る。一部介助この場合も買い物代行サービスに何を頼んでいるかを記載するべきです。
グループホーム入所中。職員と一緒に買い物に行き、商品を棚から取ることはするが支払いは職員が行う。一部介助この場合、買い物の一連の行為は全て介助されていると評価できると思います。全介助が妥当と考えます。
長男夫婦と同居。認知症があり、1日何度も一人でスーパーに行き、菓子パンなどを買うが支払いをせずに出てくることがある。不適切な状態として「一部介助」を選択。一部介助この場合は買い物の定義に該当していないので「全介助」が妥当と考えます。また、この特記は「買い物」ではなく、4群に記載すべきと考えます。
独居で認知症がある。必要なものは宅配や通販を利用しており、足りないものはコンビニなどで購入している。同じ物を何度も買ったりするため姪が週1回確認しに行っている。一部介助一連の行為に介助はないため「介助されていない」を選択するのが妥当と考えます。現在の状況が不適切と判断したのであればその記載をするべきです
独居で認知症があり、自立した生活が出来ていない。身寄りがないために近所の人が買い物支援している。全介助「買い物支援している」だけでは選択肢が妥当か判断つかないため、一連の行為の何が介助されているか記載すべきです。
独居で金銭管理が出来ないために社協の福祉サービスを利用している。週2回訪問介護を利用し調理と買い物を頼んでいる。食材はヘルパーが考えて購入し、日用品は対象者がメモに書くが、まだたくさんある物を頼んだりするためヘルパーが毎回確認している。全介助日用品の購入も一連の行為が介助されていると評価し、妥当な判断と考えます。