認定審査会に伝わる特記を書くPart2|作話

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作話

ポイント

被害的になる≠作話ではありません。また記憶障害による場合は作話に該当しますが、物忘れによる事実と違う話は物忘れの項目で評価します。

記憶障害による事実と違う話:全く面識のない人を「以前からの知り合い」と言う、行ったことのない場所について「ここに行ったことがある」と言う、既に亡くなっている人と「この前話をした」などと言う場合が該当。

物忘れによる事実と違う話:「ここに〇〇を置いていたのにない」などの置き忘れやしまい忘れ、食事したことを忘れる場合などはこれに該当します。

記載例選択した選択肢ポイント
失敗の取り繕いがあり、家族の話では若いころからあったが最近ひどくなったとのこと。時々ある若いころからあった場合でも、その言動が顕著になり、場面にそぐわない状態の場合は該当します。ただし、取り繕いという表現ではなく、具体的な内容の記載が必要です。
腰椎圧迫骨折で入院しており、コルセットを使用しているが、コルセットが腸骨に当たるため本人の同意の上コルセットを外している。それを忘れて看護師が勝手に外したと苦情を言う。時々あるこの場合は物忘れと評価するのが妥当と考えます。
昔のことを現在と混同し、さも今の事のように話すことが日常的にある。あるこの場合は物忘れによる発言とは言えないため作話に該当します。
周りの人と家族とは全く違う話をしている。あるこの特記では作話と判断出来ない。作話と評価する具体的な内容を記載するべきです。
幻視幻聴があり「洗面台に下に誰かいる」「子供が泣いている」などと言い、壁などに向かって話しかける。ある保険者側から幻視幻聴を作話とするか否かの統一した見解がない場合は該当します。
グループホームに3年前から入居しており、「家に居たかったが施設に入れられた」「ここに閉じ込められている」と日常的に話す。あるこの特記は「被害的になる」に該当するものです。実際は在宅生活をしている方なのであれば作話に該当すると思います。
糖尿病でインシュリン注射が必要で、注射をしていないのにやったつもりでいる。あるこの場合は物忘れに該当するものです。やっていないのに意図的にやったと言っている場合は該当します。
既に亡くなっている親や兄弟を思い出し、「〇〇がいないけど、どこに行ったの?」と今でも生きているかのような話をする。あるこの場合実際に会っていないので作話には該当せず、亡くなっていることを忘れている物忘れによる発言です。
グループホームに入居中で、「洗濯など自分の身の周りの事は自分でしている」「買い物も一人で行っている」と言うが、実際にはすべて職員がしている。ある作話でよくみられる例です。

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