話題|あなたの認定調査員テキストは最新ですか?

認定調査員テキストの歴史

認定調査は2000年(平成12年)介護保険制度施行から、3年ごとに調査項目をはじめとしてその評価方法や選択基準の見直しが行われてきました。

現在認定調査で使用される調査員テキストは、2009年改訂版です。

認定調査項目の変遷

2000年4月   調査項目85項目
2003年4月   調査項目79項目
2006年4月   調査項目82項目
2009年4月   調査項目74項目
2009年9月   調査項目は変わらず、改訂(一部項目の評価方法と選択基準の変更)が行われた。

なお、この調査項目数には調査員テキストの基本調査項目の他に、主治医意見書からの転記項目も含まれています。

2009年9月以降のテキスト発行と内容の相違

2012年(平成24年)4月版(厚労省ホームページにアップロード)

このテキストは2009年9月の改訂版の内容を引き継いでおり、テキストの冒頭部分に「認定調査テキストの修正について」「改訂版における主な修正点」のページがあり、改訂の目的や改訂版での修正点と選択基準の変更などについて説明するページがあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2015年(平成27年)4月版(厚労省ホームページにアップロード)

2012年4月のテキストと内容は一緒ですが、P158の認定調査票(概況調査)の「現在受けているサービスの状況についてチェック及び頻度を記入」のサービス項目に追加・変更があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2018年(平成30年)4月版(厚労省ホームページにアップロード)

2015年4月のテキスト内容とほぼ一緒ですが、テキスト冒頭の「改訂版における主な修正点」などの部分が削除されました。また、2015年(平成27年)4月版と同様、テキストP158の認定調査票(概況調査)の「現在受けているサービスの状況についてチェック及び頻度を記入」のサービス項目、「施設利用」欄に施設が追加されました。

調査員テキストと同時に認定審査会テキストにも改定があり、「認定審査会の簡素化」「更新認定有効期間の延長」が追加になっています。詳しくは2018年8月「話題:要介護認定制度の見直し」をご覧ください。

 

まとめ

令和3年1月時点での最新テキストは、「認定調査員テキスト2009改訂版、平成30年4月」版です。そして平成24年4月版、平成27年4月版との違いはP158認定調査票(概況調査)の部分のみです。

仮に平成30年度版でなくても、平成21年9月以降の改訂版テキストであれば認定調査自体には何ら問題はありません。