認定審査会に伝わる特記を書くPart2|集団への不適応

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ポイント

集団活動に対して、明らかに周囲の状況に合致しない行動があるかで判断するものです。
「勝手な行動がある」や「他の利用者とトラブルになる」などを根拠に選択してその状況が特記に記載されているものの、集団活動に対する記載がないケースが多く見られるので注意しましょう。また、具体的な頻度の記載がない場合も見られますので忘れずに記載しましょう。

記載例選択した選択肢ポイント
在宅で、週3回DSを利用していたが2週間前から何かと理由を付けて行かなくなった。家族やケアマネが促すも「自分の好きなようにさせて」と拒否しているあるこの特記では集団の中に入ること拒否しているとは言えず、また、明らかに周囲の状況に合致しない行動とは言えません。集団への不適応と考える理由を記載するべきです
グループホーム入居中で、難聴があり筆談で意思疎通している。自分勝手な行動が多く、他者との関わりに適応できないことが毎日あるある他者との関わり方ではなく、集団活動に対する関わり方や適応状況を記載する必要があります
現在サ高住に入居中。他入居者と1対1のゲームなどをすると興奮したり大声を出すなどしてトラブルになることが多い。その際は職員が間に入ってなだめているあるこの項目は集団活動に対して周囲の状況に合致しない行動の有無で判断するもので、この場合は該当しないと考えます
有料老人ホーム入居中で、移動時は車椅子介助がされている。職員が勧めても集団活動には参加せず、居室から出るのは入浴時のみであるある該当するか判断がつかないために、集団活動に参加しない理由、居室から出ない理由を記載すべきです
有料老人ホーム入居中で、以前からの性格で思ったことをそのまま口にするため他利用者とトラブルになることがある。頻回のトラブルではないことから「時々ある」を選択時々ある「以前からの性格」と記載した場合は「ない」を選択することになります
老人ホーム入居中で、物盗られ妄想があり「あの人が○○を盗った」などと言うためにホームや利用しているDSで仲間に入れないことが増えてきているある理由はともあれ実際に集団に入れない状況なので該当しますが、「増えてきている」の記載ではなく、具体的な頻度を記載する必要があります
有料老人ホーム入居中。日頃から他者と関わることを好まないが、入居者の中に1人だけ打ち解けて話せる人がおり、その人がいないと集団の中に入ろうとしないあるこの場合は特定の条件下でないと集団の中に入ろうとしない状態で、「集団活動に対して周囲の状況に合致しない行動がある」といえます