認定審査会に伝わる特記を書く|意思の伝達

特記記載のポイント

・調査時の状況と日頃の状況を記載します。
・「伝達できる」以外の選択肢の場合は、その具体的な状況を記載します。

※項目の定義や留意点は、19年4月の「調査項目を読み解く」を参照してください。

意思の伝達

記載例選択肢ポイント
「トイレに行きたい」「もう休みたい」などの意思表示は出来る。伝達できるできるを選択しているが、この特記では「ほとんど伝達できない」に該当する。限定した内容のみ意思表示できる、或いは必要な意思表示はできるかを記載することが必要です。
発語はたどたどしいが意思は伝達できる伝達できるできる頻度の記載があればbetterです。
会話が噛み合わない時もあるが、概ね答えることができる。伝達できる状況が判る記載です。
調査の際は、質問されると考えこみ時間がかかってしまうが全て答えることが出来た。伝達できる調査の際の状況だけでなく日頃の状況も併記した方が良いでしょう。
受け答え可能。一方的に話をする傾向があり、調査中も質問と関係のない話を延々とするため話の軌道を戻す必要があった。質問には正答できた。伝達できる状況が判る記載です。
「質問には正答できた」の件は不要と思います。
話す内容は実際とは違っているが伝達は出来る。伝達できる状況が判る記載です。
その場のやり取りはできるが、会話の途中に言っていることが変わり、話に一貫性がない伝達できる「時々伝達できる」と評価しているので、その場のやり取りは出来るが」→「伝達はいつもできるが」にすると読み手は分かりやすいと思います。
言葉で訴える事は少なく、眼で訴える。内容や状況によってはできる時とできない時がある。時々伝達できる「眼で訴える」は主観なので、客観的な状況を記載した方が良いと思います。
日頃は自分から話すことは殆どなく、話しかけると受け答えする状態時々伝達できる自発的に話すか否かは問いません。受け答えがいつもできるなら「伝達できる」を選択するべきです。
排泄の訴えは伝達することが出来る時々伝達できる排泄の訴えのみできる状態なら「ほとんど伝達できない」に該当します。もし「必要な事は伝達できる」という意味ならその旨の記載が必要です。
言葉が出て来ず、意思を伝えられない時がある時々伝達できる「意思を伝えられない時」の頻度の記載があれば分かりやすい
日頃は小声で、発語も不明瞭で何を言っているか聞き取れないが、はっきりした口調で話す時もある。時々伝達できる聞き取れない時とはっきりした口調で話すどちらの頻度が多いかの記載があれば分かりやすい
問いの内容と関係のない返答をする時があり。日頃から内容や状況によりできる時とできない時があると聞き取る時々伝達できる状況が判る記載です。
単純な会話は可能だが、物の名前や言葉が出にくく、家族の助けが必要。返答に困ると笑ってごまかす。時々伝達できる文末に「できる時とできない時がある」の記載があるとわかりやすい。
自分の要求は伝えることが出来る時々伝達できる常時誰にでも伝達できるなら「伝達できる」を選択すべきです。要求が限定したものかどうかを記載すべきです。
複雑な内容だったりすると「頭がおかしくなったんだ~」と会話の途中でやめてしまう。時々伝達できる途中でやめてしまう頻度の記載があると分かりやすい。
自発的な伝達はない。食事や睡眠に対しては「する、しない」で伝達する時もあるが、ほとんどは理解できない意味不明な返答で、伝達できない時が多い。ほとんど伝達できない状況が判る記載です。
入院中で意識レベルの低下がある。調査の際は声掛けに全く反応がなかったが、日頃はケアの際などに「痛い!」と叫ぶ時がある伝達できない伝達できないと評価しているので、「叫ぶことはあっても意思を表出することはない」と書き添えた方が読み手もわかりやすい。