認定審査会に伝わる特記を書く|短期記憶

特記記載のポイント

より頻回な状況で選択しますが、調査時の状況と日頃の状況が違う場合は、その状況と選択した根拠について具体的に特記に記載します。

なお、項目の定義や留意点は19年6月の「調査項目を読み解く」を参照してください。

 

短期記憶

記載例選択肢ポイント
直前に娘さんと話していたことは覚えていた。できる日ごろの状況も記載すべきです。
短期記憶はできているが、2∼3時間後には忘れているとの息子談。できる短期記憶はできると評価したが、物忘れがある。それが分かる記載です。
時間が経つと忘れていることがあるが、直前のことはまだ覚えていることが多いと聞き取り選択。できる状況が分かります。
昼食を食べたか分からないと答えるできないどの位前に食べたことが分からないか、その記載があると読む側は判断し易いと思います。また、日ごろの状況も記載すべきです。
昼食に何を食べたか聞くが、答えることができない。できないよく目にする記載例ですが、市町村によっては食事内容まで覚えているかは問いません。食事内容よりも、日ごろの状況を記載すべきです。
家族の話では、自分が興味のあることは覚えているが他のことは覚えていない時が多いとのこと。できない評価のポイントは日頃の状況と頻度です。日頃の具体的な状況を記載することと、3品テストで確認することをお勧めします。
1か月前ごろから夕食を食べていないと言うようになったとのこと。短期記憶は難しいと家族談。できない夕食の件は「できない」の選択根拠とはならないと考えます。短期記憶は難しいと評価する具体的な内容を記載すべきです。
食事したことも忘れているため短期記憶はないと判断。できない忘れる頻度(毎回、毎日など)も記載すべきです。
施設入居中。日ごろ職員の名前が分からない。食事や買い物したことなどは覚えているが内容はすぐに忘れてしまう。日課で歩行訓練をしているが実施したか覚えていない。できない記載された内容では短期記憶の評価に適切か疑問があります。「ついさっきのことを覚えていない」具体的なエピソードを記載することを勧めます。
3品提示するも答えることができなかったので短期記憶保持は困難と判断。できない3品テストの結果で判断する方が多いですが、日ごろの状況も記載すべきです。
短時間のうちに同じ話がある状況から困難と判断。できない短時間に同じ話をする理由は必ずしも短期記憶が原因とは限りません。「話したことを忘れて」などの補足があれば分かり易いと思います。
(3‐2日課の理解は「できない」を選択、特記に「職員に促されて生活している」と記載。それを受けて)
短期記憶もない
できない日課の理解と短期記憶は選択基準が異なるので、それぞれで選択理由の記載が必要です。
グループホーム入所中。直前の食事メニューを聞いたが答えられない。職員に確認すると日ごろから短期記憶保持は難しいとのことできない調査当日のことと日頃のことが記載されており、わかりやすい記載例です。

 

次回は 自分の名前を言う/今の季節を理解する の特記記載について掲載予定です。

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