認定審査会に伝わる特記を書く|話がまとまらない

話がまとまらず、会話にならない

ポイント

・一般的には、「~のため話が嚙み合わず会話にならない」「~の状態で話がまとまらず会話にならない」のような記載内容になります。

・実際の特記では、「質問に対して適切な返答ができない」「適切な会話ができない」ために会話にならない、とする記載が多くみられます。しかし、適切な返答や会話とはどんな会話レベルを指すのか判断は難しいと思います。なので、それぞれの評価が妥当なものかを判断するためにも具体的な状況を簡潔に記載しましょう。

・「辻褄の合わない話をする」ので話がまとまらず会話にならないとしている記載や、「辻褄が合わない。」で文章が終わっている記載も見かけます。

辻褄が合わなくても会話が成立している場合はありますし、項目の主旨が「話の辻褄が合わないことがあるか」を問うものでもありません。

「辻褄が合わないために整合性に欠け、話がまとまらない」「辻褄が合わないために会話にならない」という形の記載にしましょう。

項目の定義はこちら

記載例選択肢ポイント
職員の問いかけに対して「生きてる年代が違う」と意味不明なことを言うあるこの特記だけでは定義に該当するのか判断がつきません
話した内容や聞かれたことを覚えておらず、会話が噛み合わないことが毎日ある。あるひどい物忘れの特記のようになっているので「覚えておらず→覚えていないために」とするのがBetterだと思います
耳が遠いために大きな声で意思の疎通を図っているが、覚醒していないと会話にならないことが時々ある。時々ある認知症の周辺症状についての評価なので、この特記では該当しないと思います。
短めに判りやすい言葉で話しかけないと会話がちぐはぐになることが常時ある。ある実際に介助者がどのように対応しているかを記載すべきです。短い判りやすい言葉で声かけしている状態なら「ない」を選択して特記のみとするべきです。
(3-1意思の伝達はほとんど伝達できないを選択しているケース)独語が日常的にあり、声掛けにも独語を続ける状態で会話にならない。ある意思の疎通がほとんどできない場合は、この項目には該当しないと考えます。
日常的に辻褄の合わない話をしている。ある辻褄の合わない話をしているから話がまとまらないとは言えないので、話がまとまらない状況を具体的に記載するべきです。
話を誇張して日頃からあり得ない話を言ってしまう。そのため辻妻の合わない話になってしまうことが日常的にある。ある同上
興奮すると話の辻褄が合わなくなり、何を言っているのか判らなくなる。ある興奮すると何を言っているのか判らなくなることは認知症でなくてもあります。この場合は周囲の状況に合致しない行動であることを記載しましょう。
職員の話を遮り、職員が自分の話を傾聴していないと怒り出す。あるこの特記は一方的に話をしている状況の説明で、会話にならない状況の特記にはなっていません。
気になることや昔の思い出話を繰返し、話が終わらないことが毎日ある。ある「話が終わらない」ことを会話にならないとするのは適切とは言えません。「話が進まない」または「話がまとまらない」ために会話にならないとの表現が良いと思います。
難聴のために職員や他入所者とのやり取りの中で会話が噛み合わず、関係のない話をして話がまとまらない。ある認知症による周辺症状の項目なので、難聴が原因で会話にならない場合は該当しません。
質問に対して適切な回答が出来ない為に会話が成立しないことがある。ある「適切な回答ができない」と判断する具体的な状況を記載するべきです。

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