認定審査会に伝わる特記を書くPart2|移動

特記記載のポイント

・移動はADLの基本動作ですから「介助されていない」を選択した場合でも、なんらかの介護の手間が発生している場合は特記に具体的な状況を記載します。

・寝たきりなどで、移動行為がまったく発生しない場合は、行為が発生したことを想定して適切な介助の方法を選択します。この場合は具体的な状況と選択根拠を記載します。

特記記載例と特記のポイント

特記記載例選択肢ポイント
施設入所中で、食事以外は自室で過ごしている。自室内でのトイレ移動などに介助はないが、食事の際の食堂への往復はふらつきがあるため毎回職員が付き添っている介助されていない頻度で判断した場合の記載例。
歩き始めにふらつく為、その時は見守りされている。介助されていない「介助されていない」を選択しているので移動中は介助されていないと思われますが、その点も特記に記載するべきです。
施設入所中。下肢筋力低下で自室内は歩行器、廊下などは車椅子を使用している。車椅子の場合は介助されている。介助されていない選択理由が判るように「日頃自室内で過ごす時が多い」など、選択根拠を記載するべきです。
パーキンソン病があり、すくみ足や突進歩行があり、あちこちにぶつかって転倒もある。自室からもドンドンと音がしていると家族談。介助されていない状況の記載も大事ですが、適切な介助か否かの判断も必要です。この場合は不適切な介助の状況として、適切な介助の方法を選択すべきケースです。
歩行自体は安定しているが、認知症がありトイレなどには毎回付き添っている。見守り歩行は「できる」を選択し、移動の際は「見守り」または「一部介助」されている場合は整合性をとるために特記に介助が必要な理由や状況を記載します。
足元が不安定でいつも妻が側で見守っている。危ないので物を持って歩かないように言っているが忘れてしまう様で何度も注意されている。見守り「危ないので~注意されている」の部分は4群の該当する項目で記載し評価するべきで、移動の特記には不要です。
(杖歩行が可能な方)現在療養病床に入院中。ベッド中心の生活で、ポータブル便器を使用しており、病室からの移動の際は看護師が付き添っている。見守り移動機会について具体的に記載がないので見守りが妥当な選択か判断がつきません。移動機会と頻度を記載するべきです。
転倒防止に妻が見守ったり脇から介助している。一部介助見守りと一部介助について、その頻度の記載がないため選択が適切か判断できません。頻度などの具体的な状況を記載するべきです。
現在施設入居中で、直線通路や広い角は車椅子自走するが、狭い所はうまく曲がれず、トイレでの方向転換も出来ず部分的に介助を受けている。敷地内のクリニック受診など長距離は介助されている。入浴もヘルパー一人介助で、浴槽を跨いで湯に浸かるが歩行が不安定で毎回ヘルパーは危険を感じている。一部介助選択肢は問題ありませんが、もっと簡潔に記載すべきです。

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