認定審査会に伝わる特記を書くPart2|今の季節を理解する・場所の理解

今の季節を理解する

特記記載のポイント

・多少の季節のずれがあっても「できる」と判断可能となっています。

・質問に対する答えと状況が一致しない場合は、選択した根拠を記載します。

特記記載例 選択している選択肢 ポイント
12月初めの調査で、今の月は答えられないが季節は「寒いから秋」と答える。季節を理解しているのか不明。できる記載例のように「できる」を選択して、特記に「理解しての答えか不明」と記載があると読む側は「選択肢を間違えたのでは?」と考えて照会が来る可能性があります。この場合は「理解して答えているかは不明だが、季節は概ね合っているので正答とした」と記載してはどうでしょうか。
(7月末の調査)「今は夏」と答えたが、普段は季節にそぐわない服装や言動があり理解ができていないと職員から聞き取る。できない調査時の返答と日頃の状況が異なる場合は、日頃の状況と選択根拠を記載するべきです。
(8月中旬の調査)調査日は暑い日だったが、「秋になるところだ」と答える。できない調査日が暑かったので「秋」を誤答としたようです。季節は気温だけで感じるものではないので、対象者に何故そう思うか聞くことも必要です。
(10月中旬の調査)季節は「春か秋」と誤答できない春と言う言葉が出て来たので誤答としたようですが、これだけで誤答とするのは無理があると思います。
(3月中旬の調査)夏ではないという答え。できないできないと判断した根拠の記載が必要です。
(3月初旬の調査)質問に対して「今は5月で、季節は春」と答えた。なぜ春と思うか聞いた所「春が好きだから」との返答。できない今の月を理解していないことと、春と思う理由が妥当でないために「できない」と判断したものと思われますが、明らかに間違いとは言えない場合は、できないと判断する理由を記載するべきです。
4月中旬の調査で、季節と問うと「春から夏」と答える。日頃の様子の聞き取りからも「できない」を選択。できない「春から夏」→初夏と答えているのであれば「できる」と判断してよいと思います。”日頃の様子の聞き取りからもできない”とした具体的な状況を記載するべきです。
(5月中旬の調査)「春に入ったばかり」と誤差あり。今が何月か分からず、既に温かい気温だが、寝室では暖房を点けている。できない多少季節がずれていても良いとされているので「できる」を選択するのが妥当です。なお、寒暖の感覚は個人差があるので、寝室に暖房を点けていることが季節を理解していない根拠にはなりません。

 

場所の理解

特記記載のポイント

・場所の理解は能力項目で、有無の項目とは選択基準や表現が異なることに注意してください。

特記記載例 選択している選択肢 ポイント
現在入院中だが入院中であることを理解していない。今いる所について聞くと「家は○○にある」と話すことから「できる」を選択する。できる「詳しい場所の理解はないが、自宅ではないことは理解しているケース」で、妥当な特記内容と思います。
現在介護付有料老人ホーム入居中。自宅、病院、施設の3択から施設と返答。できる3択から選ぶというやり方は適切ではありません。「今いる所はどこか」という質問が理解できるかの評価もしています
場所の理解もない。(日課の理解、短期記憶ともに「できない」を選択している例の場所の理解の特記)できない選択理由は項目ごとに記載するのが原則ですから、具体的な状況を記載するべきです。
現在介護医療院に入院中。質問に対し「そんなことは考えたことがない。自宅ではない」と言う。できない自宅ではないとの返答は正答ですが、入院中であることを理解していないとして「できない」を選択したと思われます。
自宅での調査で、「〇〇」と町名を答えるが、自宅とは答えられない。できない質問の意図が対象者に伝わっていないと思われます。建物について質問しても同じことを言うのであればその状況を記載するべきです。
現在小規模多機能の連泊サービスを利用中。調査時は「家ではない」と話していたが、普段「ここが家だ」と話す時があることから「できない」を選択する。できない頻度での判断が出来ない特記ですので、この場合は「できる」を選択し、特記に「家ではない」と言う時があると記載するべきと思います。
週4回DSを利用しており、DSでは昼寝の後に「孫はどこだ?」と家にいるようなことを言い、場所が判らなくなるとの事。できない寝起きという限定された状態で判断するのは適切とは言えません。

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