話題|読者から寄せられた質問

お問い合わせから届いた質問と回答

当サイトの"お問い合わせ"ページから過去6か月間に届いた質問とそれに対する回答を紹介します。(メッセージ本文、回答ともに原文のまま)

<片足での立位><意思の伝達> 

メッセージ本文
①立位保持、片足保持について
脳梗塞や脳出血等で片麻痺になり立位保持の評価としては何かつかまっても10秒保持はできない
患側への加重はかけられないため、必然的に健側での1秒保持ができた場合は、片足保持として何かにつかまればできると評価しても良いのでしょうか?
片麻痺の方が立位もできないのに片足保持ができるのも不自然さを感じました。

②意思伝達について

強難聴でほとんど聞き取れないが、稀に聞こえた単語の質問には答えられた。意思伝達に制限があるのかないのか調査では分からなかった。家族に聞いても普段から聞こえていないのでほとんど会話が成り立っていない。簡単な意思伝達ができていると評価しても良いのでしょうか?

回答

①の件
何かに掴まって1秒間安定して平衡を保てるなら「何か支えがあればできる」で良いと思います。

②の件
3群は認知機能についての項目です。聞きとれれば妥当な返答ができる状態であれば「できる」に該当すると思います。

<片足での立位>

メッセージ本文
片足保持についてご意見お願い致します。
脳梗塞の後遺症で左半身が麻痺している。 左足は着かないが、右足では数秒程度の保持ができるとの事。 立位保持はできないで良いが、片足保持としてはつかまれば1秒保持はできるので、つかまればできるに評価になると思いますが、両足でも踏ん張れないのに、数秒保持できるからと言って片足保持ができると評価するのも変なような気がして、 何かコメントお願い致します。

回答
両足立位保持については、テキストの“調査上の留意点”にありますが、何らかの理由で床に片足が付かない場合は、もう片方での10秒間の立位保持の状況で選択することになっています。
片足立位の場合は、両足立位保持に拘わらず、片方の足で約1秒間平衡が保てるかで判断されるのがよろしいかと思います。

<排尿・排便>

メッセージ本文
確認含めて質問させて頂きます。
パッド交換は自分で行なっているが、トイレ内に捨ててある汚物は家族が定期的に処分している場合は排泄一連の行為には当たらないでよろしいでしょうか?(不適切な状況はありません)

回答
排泄の一連の行為には当たるかは、「トイレ内に捨ててある汚物」によると思います。失禁したリハビリパンツや尿取りパット、拭き取りしたトイレットペーパーなどの始末は該当しますが、これらを対象者がビニール袋に入れ、その袋を介護者が処分している場合などは該当しないと思います。また、処分する頻度によっては該当しない場合があると思います。

<排尿>

メッセージ本文
独居。間に合わずに紙パンツに失禁あるが、履き替えは自分できている。デイでは定時誘導があるため、失禁がない。その場合だと、実際失禁はあるが、自分で後始末しており、不適切な状態とは言えないと判断したら良いでしょうか?誘導あれば失禁せず済む事から見守りが適切でしょうか?

回答
この場合、失禁があって尿臭がする状態なのか、DSには週何回行っているかが鍵だと思います。
一連の行為を自分でしていても、気付かずに尿臭がする状態なら不適切な介護の状態と言えます。また、DSに週4回以上行っている状況なら頻度から「見守り」が該当すると思います。

<口腔清潔・洗顔>

メッセージ本文
普段銭湯に行き、銭湯に行った時だけ顔を洗う、歯磨き、整髪する習慣で毎日はしない。この度、入院した事で今は体力がなく銭湯に行けない為、洗顔、歯磨きもしていない。洗面所に行き清潔行為はできるが、銭湯に行ったらすると本人が決めている。一般的には不衛生に感じる為、不適切と判断して一部介助を選択するのかと私の方に質問がありまして元々毎日する習慣がなく、今現在の状況をみても不適切とは言えない為、介助されていないを選択で良いで良いでしょうか?念の為、確認させて下さい。

回答
本文の件については、現在の状況が不適切とまでは言えないのであれば「介助されていない」を選択するのが妥当と思います。
「介助されていない」を選択し、実際の状況を特記に記載して「不適切な状況とは言えないため特記のみとした」としてはいかがでしょうか?

<意思の伝達>

メッセージ本文
いつもお世話になりありがとうございます。
意思伝達について、日常会話には支障なく受け答えはできるが、内容が事実と違う事が多い。(作話)この場合は正しく答えられないと評価して 時々できるになるでしょうか?是非よろしくお願いします。

回答
ご質問の件、詳しい状況は判りませんが、文面からの評価では「伝達出来る」になると思います。
この項目の判断基準の一つに「伝達する意思の内容の合理性は問わない」というのがあり、間違った内容かどうかは問わないとしています。
ただし、私の解釈では、問われたことが理解できずに、全く筋違いな返答をしている場合は「伝達出来る」とは評価できないと思っています。この場合は状況や頻度によって「ときどき伝達出来る」あるいは「ほとんど伝達できない」を選択するのが妥当と考えています。

<徘徊>

メッセージ本文
徘徊行為について、3-8で評価しても身勝手な行為として4-14にも該当するでしょうか?

回答
「4-14 自分勝手に行動する」は、規則を守らない、注意しても言う事を聞かない、危険行為・迷惑行為がある場合などが該当します。徘徊は上記には含まれないため該当しないと思います。

<薬の内服>

メッセージ本文
 薬局が1カ月分をカレンダーにセットして持って来て 普段は自分で取り出して服用している場合でも 一部介助になりますか? 認知症ではなく不適切はない場合。

回答
カレンダーへの薬のセットが薬局さんのサービスとして行われている場合は「介助されていない」になると思います。
これと似たケースが、買い物の宅配サービスだと思います。
スーパーなどの宅配サービスを利用する場合、買物の一連の行為の中の「商品を選び、棚から取り出す」が実際に業者によって行われていますが、この行為がサービスとして行われている場合は介助には該当しません。

メッセージ本文
癌終末期状態の対象者で、えん下はできずIVHと点滴(留置針)が施されている。看護師から内服はなく、注入もされていないと聞きとる。処方されたと想定し経菅栄養などのチューブとあるが、IVHや点滴のチューブも対象なのか、また、内服の定義(経口投与)から考察すると点滴やIVHからの注入になる場合は6群の医療行為に該当するため、『介助されていない』になるのではないかと思うのですが、どのような判断をするべきか教えていただきたいです。

回答
薬の内服については、メール本文にあるような定義に合致しない、内服行為が非現実的なケースもあると思います。ですが、あくまでも「想定して」判断することになっていますので、この方の全体像で判断するのがよろしいかと思います。
“えん下はできずIVHと点滴(留置針)が施されている”とのことですから、想定すれば全介助になると思いますので、特記には「実際は行われていないが、内服薬があることを想定すれば、何らかのチューブを介して全介助で注入するのが適切と判断した」と記載されてはいかがでしょうか?

<特別な医療:酸素療法>

メッセージ本文
入院中の方が睡眠時無呼吸症候群の治療の一貫として夜間シーパップ装着している場合 看護師が何かしらの処置をすると思うので …ある…を選択する場合が殆どだと思いますが、在宅の場合、調査前の2週間で受診がなかった場合 チェックは付かない…という理解で合っていますか?

回答
本文の件について、CPAP(シーパップ)自体はレスピレーターに該当しますが、概ね2週間以内に医師や看護師の関わりがない場合はレスピレーター項目には該当しません。

メッセージ本文
以前からSPO2が低く、24時間在宅酸素療法を行っている場合、14日以上あけて通院してると介護保険の調査日が通院14日以内と15日以上あいた場合では、認定時間に差が生じてしまいます。介護度の狭間の場合には、これで介護度に差が生じてしまいます。

回答
HOTを継続している方で、訪問看護などは利用していない方とお見受けします。
受診については概ね14日以内であれば該当するという事でよろしいかと思います。私の場合、定期的に受診しているのであれば数日のずれは可としています。

<全般>

メッセージ本文
調査場所が違う場合
普段は在宅生活だが、月の半分はショート利用。在宅生活とショート時の様子が違う為、色んな場面で選択に迷ったケース。
調査は施設で実施し、日頃の様子を職員から聞き取るが、自宅では介護者は朝早く出勤して、夜は遅く帰宅する為、何も介護されてはいないが、ほとんど動かず食事も摂っておらず不適切な状況がうかがいしれる。
こんな場面では、頻度はどのように判断したら良いでしょうか? ご指導お願い致します。

回答
月の半分がショート利用であればショートでの状況で選択して良いと思います。
概況欄に、在宅での介護状況を記載するとともに「在宅とショート利用が半々で、ショートでの介助の方法が適切と考え、ショートでの介護の方法で選択した。」と記載したらいかがでしょうか?
認定審査会の簡素化で、更新申請の場合、1次判定が前回の介護度と同じ場合は特記事項が認定審査会を通らずに要介護度が決定してしまう可能性が出て来ていますので、適切に行われている介助が1次判定に反映される選択が必要になって来ていると思います。

皆さんからのご意見や質問を聞かせていただきたいと思っております。

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