話題|大きな環境の変化があった場合の評価はどうするべきか

判断基準の一定期間が概ね過去1か月間となっている項目で、環境が大きく変わった場合の評価はどうするべきか?

過去概ね1か月間で評価する項目

<一定期間が概ね過去1か月の調査項目>

意思の伝達、日常の意思決定、認知症高齢者の日常生活自立度は決められた一定期間がありませんが、評価基準が認知機能と関連していることから概ね過去1か月間とするのが妥当と考えます。

認定調査は、環境が変わった場合は最低でも1週間は新しい環境での生活状況を見る必要がある

能力と介助の方法の項目は、ほとんどが概ね過去1週間での状況で評価することになっています。

この事から要介護認定調査は、現在の環境で少なくても概ね1週間が経過した以降に行うべきであることが分かります。実際に病院からの退院などでは、退院を見越して早めに区分変更申請を出し、退院1週間後に認定調査を行うこともあります。

一定期間が概ね過去1か月の項目を環境が変わって1週間経過した時点で評価する場合は

もし仮に環境が変わって1週間が経過した時点で調査した場合は、概ね過去1か月で評価する項目の評価はどうすべきでしょうか。

<約1週間経過後に調査した場合の評価方法と特記の内容>

洗身の場合

洗身の介助の方法の評価は過去概ね1週間で行いますが、入院していた方が退院後1週間以上入浴しないケースは少なくありません。この場合はどのように評価するべきでしょうか?

なお、洗身の場合は、「行っていない」を選択した場合の一次判定は「全介助」を選択した場合と同じになります。

BPSD関連項目は、環境が変わると対象者の行動も変わる場合が少なくありません。このような場合は概況に環境が変わった事とその状況を記載することが状態像を理解する助けになると思います。