認定審査会に伝わる特記を書く|歩行・立ち上がり
歩 行
記載例 | 選択された選択肢 | ポイント |
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何も掴まらずに歩行できたが、日頃は転倒しないように施設内は1本杖を使用している | つかまらないでできる | 調査の際にたまたま歩くことが出来たのか、あるいは日頃から歩くことが出来るのかが判らない。 この場合「日頃からつかまらずに歩けるが、転倒予防のために施設内は1本杖を使用している」とした方が分かりやすい |
視力障害があり、壁をつたったり杖で前を探るようにして歩いている。 | つかまらないでできる | 「壁や杖を支えにしている状態ではない」と記載するとわかりやすい |
調査の際は杖なしで5m歩けたが、ふだんはバランスを崩しやすく、1か月前に転倒していることもあり、杖がないと不安で歩けない | 何かにつかまればできる | 能力で評価する項目だが、特別な事情で杖なしでは歩けない状態であり、また、それを選択理由としたケース |
病棟内は歩行が許可されている。調査の際は1本杖につかまり安定して歩けたが、対象者は転倒が不安なことから日頃車椅子で自走している | 何かにつかまればできる | 実際に歩いてもらった状況と日頃の状況を記載します。この場合は「歩行ができない」には該当しません。 |
入院中で、リハビリでのみ歩行が許可されており、日頃病棟内は車椅子で移動している | できない | リハビリの歩行訓練以外では歩行できないことを記載します |
調査の際は息苦しさがあり、5m連続して歩くことができなかった。日頃も途中で休みながらトイレに行っているとのこと | できない | 調査の際に5m連続して歩けなかった場合は、日頃の状況はどうなのかを記載します |
立ち上がり
特記例 | 選択された選択肢 | ポイント |
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椅子からは掴まることなく立ち上がれるが、床から立ち上がる際は前に置いた食卓テーブル等につかまる必要がある | つかまらないでできる | 膝がほぼ直角に曲がった状態からの立ち上がり状況で評価するのが原則。椅子から問題なく立ち上がれるのであれば床からの件は不要です |
座面に軽く両手をついて立ち上がる | つかまらないでできる | 腕を支えにしている状態ではないことが判る記載があればOKです |
介護者の両手をつかんで立ち上がることが出来た | 何かにつかまればできる | 日頃も同様に出来ていることを記載した方が良いでしょう。 |
調査の際は対象者の前につかまる物がなく、自力では立ち上がれなかった。しかし日頃はテーブル等に手をつき、腕に加重して一人で椅子から立ち上がっているとの事 | 何かにつかまればできる | 実際に行った確認動作の状況と日頃の状況が異なる場合は、日頃のより頻回な状況を記載します。 |
入院中で現在点滴治療を受けている。ベッド上安静の指示があり1週間以上立ち上がり行為がない | できない | 一定期間立ち上がり行為がない場合は、その理由を記載します。 |
脇支えや腕を抱えるなどしないと自分一人では立ちあがれない | できない | 立ち上がれない状況だけではなく、立ち上がれない理由も簡潔に記載した方が良いでしょう。 |
次回の特記記載は 片足での立位/洗身 についてです。