話題|要介護認定調査も電子化の流れ

認定調査の電子化

介護認定調査から一次判定までの流れ

現在の介護認定調査から一次判定までの一般的な流れは以下のようになっています。

1 訪問調査の実施

              ↓

2 訪問調査を担当した本人が調査結果をマークシート方式の認定調査票へ転記し、その具体的な状況及び手間と頻度を特記事項票に記載する。

認定調査票[マークシート]表               [マークシート]裏

3 転記した認定調査票(マークシート)とその特記事項票を各市町村(東京23区を含む)の介護保険課の窓口に提出する。

提出された認定調査表と特記事項票は

4 要介護認定審査会事務局でOMR(光学式マーク読み取り装置)で読み取られ、自動的に一次判定ソフトにかけられる。その結果が認定情報としてプリントアウトされる。

5 コンピュータによる一次判定結果について、認定調査票の選択肢と特記事項票の記載に矛盾などがないかを認定審査会事務局が事前にチェックを行う。

もし両者間に矛盾がある、または整合性がとれない選択や記載がある場合は、審査会事務局が、訪問調査を行った調査員に問い合わせを行う。

調査票の訂正や特記事項内容の簡単な訂正、削除は事務局で行うが、大きな訂正については調査員に書き直しを求めることもある。

6 確認や訂正が行われた1次判定結果と特記事項票は認定審査会の認定情報としてファイルされる。このような流れになります。

なお、市町村職員が調査した場合は上記2の認定調査表への転記は行わずに、訪問調査結果を直接コンピューターの1次判定ソフトに入力して認定情報を出力しているところが多いようです。

現在、認定調査票の提出様式はほとんどがマークシート方式で、これには該当する番号の囲みを鉛筆で塗りつぶす、横棒を入れる、レ点を付けるなど制作会社によって色々な様式があります。

タブレット端末、認定審査会のペーパーレス化の流れ

市町村の一部では、認定調査員それぞれにタブレット端末を持たせ、調査した結果をマークシートに転記する代わりにタブレット端末に直接入力する「電子化」を実施し、認定調査の効率化を図っているところがあるようです。そして実際の作業は訪問調査終了後の空き時間に調査員が入力しているようです。

調査対象者の状況は一人一人が違うために、特記事項票の記載は手入力は不可欠ですが、それ以外の所ではペーパーレス化が進んでいるようです。

特に認定審査会については審査会委員用の認定情報のプリントアウトや事前配布をなくして、審査会の会場で認定情報を端末で見る「電子審査会」が進んでいます。

こうすることでプリントアウトの事務作業が不要となるとともに、審査後の認定情報書類の破棄などの書類処理が減って職員の残業時間が減ったと言う報告があります。