認定審査会に伝わる特記を書くPart2|被害的になる

ポイント

・実際に見られる被害的な言動を記載します。
・被害的な考えによる行動であろうとの推測での記載や評価はしないようにします。

記載例選択された選択肢ポイント
現在入院中で、病院の対応が不満で「看護師が〇〇してくれない」と病棟の公衆電話から繰り返し娘に電話する。あるこの場合は被害的な行動とは言えない。「自分だけ〇〇してもらえない」などの発言があればその点を記載するべきです。
小規模多機能の通いを毎日利用しており、他の利用者の話を鵜吞みにし、悲観的になったり不安になったりする。ある被害的な考えとは言えず該当しません。状況にそぐわない場合は「4-3感情が不安定」で評価するべきです。
施設入居中で、ムセリがあるため刻み食が提供されているが、常食の人の献立を見て「お前たちだけ美味いもの食って!」と怒る。あるこの場合も被害的な考えとは言えません。「自分だけ特別扱いされている」との意味の発言や行動があればその状況を記載するべきです。
DSを週3回利用しており、難聴で周りの人の会話が聞き取れず、いつも周囲の人が自分の悪口を言っていると思い込んでいる。ある被害的に考える理由は問わないので選択に問題はありません。ただし、4-2作話には該当しないので注意が必要です。
小規模多機能連泊中で、帰宅願望が強く、その都度施設職員が対応するが「噓つき、いつまでも家に帰れない」と言って泣いたりする。あるこの記載では「4-3感情が不安定」には該当しますが被害的とは言えません。被害的な言動があるかを聞き取りするべきです。
難聴のために耳元で大きな声で話さないと聞こえないのだが、介護者が大きな声で話すと怒られたと感じて「いつも怒られている」と言う。あるこの場合は、状況がその場にそぐわないとは言えないため、被害的になるには該当しないと思います。「ない」を選択して特記のみ記載するべきです。
現在施設入居中で、夜間は自室に誰も入れないように整理箪笥を入口に置きバリケードにする。独居当時から行動で、襲われると心配しているようだとの家族談。ある被害的な発言はないが、実際の行動から判断したケースで、選択肢は妥当だと思います。

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