認定審査会に伝わる特記を書くPart2|しつこく同じ話をする

ポイント

・同じ話を繰返すのはほとんどが物忘れによるものです。特記には、同じ話を繰返す理由ではなく、具体的な状況や頻度、介護の手間などを記載するようにします。

記載例選択された選択肢ポイント
同じ内容の話をほぼ毎日周囲の人にする。対象者は脳梗塞を発症するまで美容師をしており、その頃の同じ内容の自慢めいた話を繰り返しする。ある同じ話を繰り返ししている事と頻度の記載がありわかりやすい
施設を連泊中で、他の利用者が話をしているとその中に加わり、自宅の蘭の話など自分の自慢話ばかりするため皆嫌になってしまうあるこの特記には、同じ話を繰返している状況と頻度の記載がないのでその記載をするべきです
現在腰椎圧迫骨折で入院中。調査中にコルセットを外したいと何度も訴えていたないこの項目で評価するのは認知症の周辺症状であり、この場合は該当しないと思われます
話した記憶がなく、何度も同じことを話したり聞いたりすることが頻繁にあるある「頻繁にある」でも様子は分かりますが、「毎日」など具体的な表現を勧めます
現在入院中で、看護師が訪室するたびに「〇〇病院に妻が行っているはずだから連れて行け」とか、何年も使っていない義歯をはめて欲しいなどと訴えるあるこの場合は、訪室するたびに何かしらの要求があって対応の手間があるということであり、同じ話を繰返している状態ではないので「ない」を選択するべきです
自分の気になる事があると何度も繰り返し話すことが週に2~3回ある。ある気になることがある場合に繰り返し確認したり話をすること自体は必ずしも不適切とは言えません。話す内容など、不適切と考える状況を具体的に記載するべきです。
現在老人ホーム入所中。気になることがあるとそのことが頭から離れず、職員を自室に呼び何度も同じことを聞く。説明されると納得するが、聞いたことを忘れるため何回も説明が必要であるあるこの場合は「ひどい物忘れ」の特記になっているので、繰り返し同じことを話している状況を記載するべきです
 

前回の 審査会に伝わる特記を書く|しつこく同じ話をする 記事