認定審査会に伝わる特記を書くPart2|物や衣類を壊す

ポイント

壊す、破く、分解して元に戻せない、または、捨てる必要のない物を捨てる行為が該当し、その具体的な行動と頻度を記載します。

この行為を防止するためにやむなく拘束などの対応がとられている場合に、その対応によって物を壊すなどの行為が過去概ね1か月の間に発生していない場合は「ない」を選択したうえで、以前の状況と現在の状況を特記に記載します。

記載例選択した選択肢ポイント
尿閉で尿カテーテルを留置している。「これ(尿バッグ)取って」と言って騒ぎ、尿バッグをいじって壊してしまった時々ある意図的とは言えない場合でも、不適切な行為と判断できる場合は該当します
小規模連泊中で、施設では週2回ぬり絵をしている。作品に職員が名前を書くと理由は不明だが破いてしまうことが月に何度かあり、ここ1か月は名前を書かない対応をしており破かなくなった時々ある以前あった事でも、対応をとることで現状ではその行為がなく、今後もないと判断した場合は「ない」を選択します。この状況で「ある」を選択する場合は選択理由を記載します
不穏になりやすく、興奮すると大声を出し、財布や電気製品のコードをハサミで切る行為が月に2~3回ある時々あるハサミで切って使えなくする行為は該当します
ベッドに敷いてあるバスタオルのほつれた糸を引っ張って抜くのが習慣で、床にいつも糸が落ちている時々あるほつれた糸を引き抜く行為は該当しないと考えます。
グループホーム(GH)入所中で、自分の思い通りにならなかったり、他の利用者の行動が気に入らないと物を壊すことが常にあるある特記には具体的な状況(何を壊すかなど)や頻度、GHの手間などを記載すべきです
現在施設入所中で、シーツや布団カバーなどをいじったり歯で噛みちぎっていたりするある嚙みちぎる行為は該当しますが、状況が分かる頻度の記載が必要です
夜中に自宅内を歩き回り、その際周囲にある物を投げ捨てることが週に1~2回あるある実際に使っているものや新品を捨てるなど“不適切な行為”が該当しますので、「周囲にある物」を具体的に記載することを勧めます
咽頭がん術後で気管孔があり、気管孔を指で塞いで声を出している。妻を呼んでもすぐに来て貰えないとイライラして物を投げつけるため、ふすまや障子がやぶれているあるこの場合は物を投げつける行為の頻度の記載が必要です

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